コンセプト比較
Palo Alto Prisma Access
ファイアウォールのクラウド拡張
次世代ファイアウォール(NGFW)のリーダーが、その機能をクラウドに拡張したSASEソリューション。既存のPalo Alto製品との連携に強み。
- 強力なNGFWエンジンと脅威検知
- オンプレミス製品との深い連携
- 既存顧客にとっての安心感
Cloudflare One
クラウドネイティブなSASE
最初からクラウドサービスとして設計された、真のクラウドネイティブアーキテクチャ。ハードウェアや既存の概念に縛られない、シンプルさとパフォーマンスを追求。
- Anycastによるグローバルパフォーマンス
- シンプルな運用管理とポリシー設定
- SASEとWAAPの完全な統合
徹底比較:Cloudflareの優位性
Cloudflareの主な優位性(詳細)
- クラウドネイティブ設計: Cloudflareは創業時からクラウドネイティブなサービスとして設計されています。Prisma Accessはオンプレミスのファイアウォール思想をクラウドに拡張したものであり、複雑なライセンスやオンプレミス機器との連携が前提となる場合があります。
- シンプルな運用と価格: 単一のUIで全機能を管理でき、価格体系もシンプルです。Palo Altoは複数の管理画面や、追加のライセンス(SD-WAN, Cortex Data Lake等)が必要となり複雑です。
- 圧倒的なパフォーマンス: 3倍以上のロケーションを持つAnycastネットワークにより、ユーザーに近い場所でトラフィックを処理するため、遅延が少なく高速です。
お客様視点でのクリティカルな課題
- オンプレの知識が前提: クラウドサービスでありながら、設定や運用の際にオンプレファイアウォールの「Panorama」の知識が求められる場面が多く、クラウド化によるシンプル化の恩恵を受けにくいです。
- ライセンスが複雑すぎる: ログの保存に「Cortex Data Lake」が必須であったり、拠点接続に「Prisma SD-WAN」が別途必要になるなど、ライセンスの組み合わせが非常に複雑で、TCOを把握しづらいです。
- パフォーマンスの懸念: データセンター数が少なく、トラフィックが遠回りすることがあるため、特に海外拠点などではパフォーマンスの低下を招く可能性があります。
結論:あなたの会社に合うのはどっち?
Palo Altoがおすすめの企業
- 既にPalo AltoのNGFWを全社的に導入している
- オンプレミスのファイアウォールポリシーをクラウドにも拡張したい
- ファイアウォールを中心とした、従来型のセキュリティ思想を重視する
Cloudflareがおすすめの企業
- 脱オンプレミスを進め、クラウドネイティブな環境に移行したい
- SASEとWebサイト保護(WAF/CDN)を単一のプラットフォームで実現したい
- 運用負荷の低減と、シンプルなライセンス体系を求めている