コンセプト比較
AWS CloudFront
AWSエコシステムとの完全連携
AWSの各種サービス(S3, EC2等)とシームレスに連携できるのが最大の強み。AWSをメインで利用する企業にとっての第一候補。
- AWSサービスとの深い統合
- 利用した分だけの従量課金モデル
- 豊富な機能とドキュメント
Cloudflare
ベストオブブリード&コスト削減
クラウドニュートラルな立場で、専門ベンダーとしてより高度な機能を提供。特にAWSの課題であるEgress費用を劇的に削減可能。
- Egress費用の大幅な削減
- 単一ダッシュボードでのシンプルさ
- マルチクラウド戦略のハブ
徹底比較:Cloudflareの優位性
Cloudflareの主な優位性(詳細)
- コスト効率 (Egress費用ゼロ): CloudflareはAWSのS3等から発生するデータ転送費用(Egress)を大幅に削減します。R2 StorageはEgress費用が完全に無料です。
- 統合されたセキュリティ: DDoS対策や高機能なWAFが標準で統合されており、追加設定や費用なしで高度な保護を実現します。AWSは各サービスが個別で複雑です。
- 広大なグローバルネットワーク: より多くの都市にデータセンターを持ち、ユーザーに近い場所からコンテンツを配信するため、世界中で高いパフォーマンスを発揮します。
- シンプルな運用管理: DNS、CDN、WAF、SASEなど多数のサービスを単一のダッシュボードで直感的に管理できます。
お客様視点でのクリティカルな課題
- Egress費用が高すぎる: 最大の課題は、予期せぬ高額なデータ転送費用です。特に動画や大容量ファイルを扱うサイトでは、Cloudflare R2に切り替えるだけで劇的なコスト削減が見込めます。
- 設定が複雑で専門家が必須: CloudFront, WAF, Shield, Route 53などを個別に設定・連携させる必要があり、AWSの深い知識を持つ専門家でなければ、最適なセキュリティ設定を維持するのは困難です。
- 結局は寄せ集め: 「AWS」という括りですが、各サービスは独立しており、単一の統合されたセキュリティ製品ではありません。脅威の分析などもサービスをまたいで行う必要があり、運用が複雑です。
結論:あなたの会社に合うのはどっち?
AWS CloudFrontがおすすめの企業
- 既にインフラの大部分をAWSで構築している
- 基本的なCDN機能で要件を満たせる
- AWSの複雑な設定・運用に慣れた専門エンジニアがいる
Cloudflareがおすすめの企業
- AWSのEgress費用を削減したい
- セキュリティとパフォーマンスの両方を高いレベルで、かつシンプルに実現したい
- 将来的にAWS以外のクラウドも利用するマルチクラウド戦略を考えている